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濡れた髪を初めて見せてくれた君 #30
都心から高速を飛ばし、2時間ちょっと離れると、そこには、別世界の景色が広がっている。高速道路を降り錆び付いた自販機で缶コーヒーを飲み、心の中をoffモードへと切り替える。さて、今から明日の夕方までは、日常を忘れて湯に浸かり気持ちの洗濯をしてこようではないか。隣にいる若くて美しい彼女と共に。温泉の第一の楽しみは勿論風呂だと思うが、旅館自慢の豪華な夕飯も魅力の一つである。それらの楽しみを満喫した後、美しく肉感的な女の体をたっぷりと楽しみたい。混浴風呂に浸かり、思う存分目でたのしませてもらった後は、お湯ですべすべに輝く肌をねっとり愛撫していき、夜が更けるまで、欲望の赴くままに、獣となって愛し合うのだ…。大きな喘ぎ声を出しても、その声は深い夜の闇の中に消えてゆく。そう、ここは都会から遠く離れた人気のない場所なのだから…。何故なのだろう…深い闇の中、静けさの中で、一瞬だけ、時間が止まったような気がした。
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