とある男の秘録集03
人は簡単に堕ちてしまう。人気者だった女性タレントが妻子ある人を好きになってセックスしただけで連日連夜ボロクソに叩かれオワコンになる。回転寿司で知性のかけらもないクソつまらないいたずらを動画に撮られた学生は自主退学して賠償金に怯える日々を過ごす。人生、良い時もあれば悪い時もあるなんて言うが、人生において良い時が一度もない私のような人間が存在する以上、神様はいないしお天道様も見ていないことは証明できよう。親ガチャでハズレを引いて、人よりも10メートル後ろから(しかも足に重りを付けたまま)100メートル走をしなければならない私のような人間が「普通」の人生を歩むためには、人の何倍も努力をしないといけないし、運にも恵まれないと無理だ。せっかく恵まれた環境にいたにも関わらず、調子に乗って自ら破滅を招いた奴らには同情の余地は1ミリもない。ただ、最近の闇バイトのニュースには他人事ではいられない。私がやっていることも、ある意味で闇バイトと同じなのである。フィリピンから遠隔操作された奴らと同じように、おじさんからの素材のダウンロードURLがテレグラムで送られて来る。秘匿性の高いSNSだ。それを落として編集し、おじさんに確認してもらう。おじさんが口を出してくることは滅多にないが、OKをもらったら販売を開始する。自分は今、すでに堕ちているのか、これから更に堕ちるのかわからない。どちらにせよ、失うもののない人生だ。覚悟はできている。ただ、おじさんの行為を軽蔑しながらも手伝っているのは、お金や性的興奮と別に、もしかしたら社会を正そうとしているのかもしれないと最近思うのだ。幸せそうにしている女性を悪夢のようにズタボロにしていくおじさんを支援することで、間接的に平等な社会を築こうとしている。荒唐無稽な戯言だろう。ただ、自分たちのような底辺な人間が上がることなんてもう期待していない。だから順風満帆に生きている幸せそうな奴らを引きずり下ろすしかないのだ。それがバランス。もし私が逮捕されて裁判になったら、声高にそのことを主張したい。もう一度言う。幸せそうなしている奴らに記憶には残らない地獄の体験をさせてやることこそが、私たちが唯一できる公平で平等な社会への第一歩なのだ。夜中の2時に書いたラブレターのような文章かもしれない。最初はこんなことは思っていなかった。ただ、エロ動画を売ってお金を稼ぎたかっただけ。でも、働く意味を、生きる意味を、人生に価値を見出せなければ死んでいるのと同じじゃないか。おじさんのような軽蔑すべき鬼畜に使われるだけの人生なんて、何の意味がある。せめておじさんの行動が何かの意味を持ち、もしかしたら誰かのためになり、社会の役に立って欲しいと思う。そんなことあるはずはないが。今回の4人には、輝く未来が見える。希望しかない人生。かわいく生まれただけで当たりだ。そんな女たちをいつものようにXXXしている。さっきまで彼氏と幸せそうにしていたかわいらしい女が、見るも無残な姿に変わり果てる。ものすごく良心が痛むが、そのことが更に興奮材料にもなるという皮肉。なぜこんなことに興奮してしまうのか。私がクソ野郎だからか。それとも、綺麗なものが汚れることこそが美の真理なのだろうか。私にはまだわからない。この映像を少しでも多くの人に見てもらいたいという思いと裏腹に、あまり拡散されると必ずマズいことになるので広めないで欲しいという気持ちもあります。
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